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大東流合気柔術とその技法について
大東流合気柔術の特徴
大東流合気柔術は、徒手で敵を無力化して、投げ、倒し、押さえる古流の体術です。
敵を制御する武術として研究大成されており、座技の多いのも特徴のひとつです。
また、「合気の術」を世に初めて知らしめたのは大東流です。
大東流合気柔術の技法
技は武家時代のあらゆる攻守を想定して組み立てられており、彼我の態勢からみれば、座り技、立ち技、半座半立、後技などに区分され、その技法も投げ技・倒し技・固め技・武器捕り・多人数捕りのように、さまざまな技法が残されており、技の総数は2,884 手にのぼるといわれています。
また、これらの技は、体格・年齢・性別に関係なく、また非力な人でも使うことができるように工夫されており、心気呼吸をはかって制する合気技と、関節の順逆を利用して投げ固める関節技、生理的弱点を攻める急所技などがあり、その全体に通ずる極意として合気があります。
体捌きは、剣技を基本とする端麗なものであり、※小具足の名残りを留めた素肌武芸の精華です。
※小具足(こぐそく)とは、
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日本の甲冑(かっちゅう)において、その主体をなす鎧・兜・袖以外のものを指す。具体的には、籠手や脛当(すねあて)などのこと。
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柔術の異称のひとつ。ただし、徒手による武術ではなく、短い脇差(小脇差)を用いた技術を示す場合が多い。
大東流合気柔術の体系
大東流合気柔術の技法体系は久琢磨が武田惣角より伝授された免許皆伝証書と伝書の目録は以下の通りです。
免許皆伝目録
・百十八ヶ條裏表
・合気之術五拾参ヶ條裏表
・秘伝奥義参拾六ヶ條裏表
・大東流合気二刀剣秘伝
・御信用之手八拾四ヶ條上中下
・解釈総伝之事四百七拾七
・皆伝の事八拾八ヶ條
また、これらとは別に植芝盛平、武田惣角より指導を受けた技法を写真に撮り整理した「大東流合気武道伝書全十一巻」があり、これが「総伝」として残されています。
大東流合気柔術の稽古
稽古は初伝・中伝の技を、居捕・半座・立合・後捕と繰り返し行い、型から形へ、剛から柔へ、動から静へと「心・技・体」を鍛え作っていきます。そして、さらに上を目指す者は奥伝・秘伝へ進み武術の真髄を求めて稽古を重ね、次なる者へこの武術の伝承・継承へと進みます。
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